副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
「でもあの人、明日奈に気があるんじゃないの? じゃなきゃ、わざわざ抜けてまで送ってくれないでしょうよ」
人差し指を目の前に突きつけてくる彼女は、私を見透かすようにスッと目を細める。
「た、ただ私が困ってたから、助けてくれただけだよ……」
「恋人ならまだしも、なんとも思っていない女の人の肩なんてそう簡単に抱けないわよ? もう、シャツのお詫びしますーとかなんとか適当なことでも言って、連絡先ぐらいちゃんと聞いておきなさいよね」
思っていた収穫が得られなかったからか、不完全燃焼を起こし行き場のない彼女の声が突然大きくなり、理不尽に私に降り注いだ。
チラチラとこちらを気にしながら通り過ぎていた大勢の社員たちの肩も、大きく跳ねる。
いつもお手本のような笑顔の受付嬢も、初めてみるほどの苦い笑みを浮かべていた。
み、みなさん……朝からすみません。
人差し指を目の前に突きつけてくる彼女は、私を見透かすようにスッと目を細める。
「た、ただ私が困ってたから、助けてくれただけだよ……」
「恋人ならまだしも、なんとも思っていない女の人の肩なんてそう簡単に抱けないわよ? もう、シャツのお詫びしますーとかなんとか適当なことでも言って、連絡先ぐらいちゃんと聞いておきなさいよね」
思っていた収穫が得られなかったからか、不完全燃焼を起こし行き場のない彼女の声が突然大きくなり、理不尽に私に降り注いだ。
チラチラとこちらを気にしながら通り過ぎていた大勢の社員たちの肩も、大きく跳ねる。
いつもお手本のような笑顔の受付嬢も、初めてみるほどの苦い笑みを浮かべていた。
み、みなさん……朝からすみません。