副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
早鐘を打つ鼓動を落ち着かせようとそっと胸を押さえると、彼は不思議そうにこちらを覗き込んだ。
「わ、わっ……!」
突然目の前に現れた顔に驚いて、思い切り後ろへと仰け反る。
足元がぐらついてバランスを崩した私は思わずギュッと目を瞑るけれど、その身体は地面に落ちることはなく、腕を引く力強い存在によって抱きとめられた。
「……あぁ、びっくりした」
吐息とともに降ってきた、少し焦りを含んだ声。私は自分を包む温かな壁のようなものから、徐に顔を上げた。
私を抱き抱えていたのは思っていたよりも逞しい彼の腕で、それは大切そうに私を包んでくれている。
ようやく状況を理解した瞬間、顔がボンッと熱を持ち、同時に彼の髪から漂う同じシャンプーの香りに全身が硬直した。
「明日奈」
耳元で名前を囁かれて、心臓は痛いほどに跳ねる。
……どうしよう。全身が心臓になったみたいにドキドキする。
「抵抗しないと、このまま俺の好きにしちゃうけど?」
ハッとした私は、勢い良く彼の胸から剥がれた。
「わ、わっ……!」
突然目の前に現れた顔に驚いて、思い切り後ろへと仰け反る。
足元がぐらついてバランスを崩した私は思わずギュッと目を瞑るけれど、その身体は地面に落ちることはなく、腕を引く力強い存在によって抱きとめられた。
「……あぁ、びっくりした」
吐息とともに降ってきた、少し焦りを含んだ声。私は自分を包む温かな壁のようなものから、徐に顔を上げた。
私を抱き抱えていたのは思っていたよりも逞しい彼の腕で、それは大切そうに私を包んでくれている。
ようやく状況を理解した瞬間、顔がボンッと熱を持ち、同時に彼の髪から漂う同じシャンプーの香りに全身が硬直した。
「明日奈」
耳元で名前を囁かれて、心臓は痛いほどに跳ねる。
……どうしよう。全身が心臓になったみたいにドキドキする。
「抵抗しないと、このまま俺の好きにしちゃうけど?」
ハッとした私は、勢い良く彼の胸から剥がれた。