病院は苦手なんです!




近くから「ゲホッゲホッ」っと咳こんでいる音が聞こえた


「大丈夫だからゆっくり深呼吸して………
そうそう自分のページでいいから深呼吸してね」


どこかで聞いたことのある声


その声が聞こえる方へ向かってみる


「成美お兄様??」
廊下に座り込んでいる女の子の背中をさすっている成美お兄様がいた


「あ、麗華か…」


「その子大丈夫なのですか?」
荒い呼吸を繰り返す彼女を見ながらたずねた


「うん。大分良くなってる…」
腕時計をみながら脈を計っていた

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