幸せになれるの?
久々に美菜と二人で食事をする。
「しっかし、光子は本当に不器用だね。」
「ん~? 何が?」
「一樹…伽耶と会ってるみたいだよ。」
「そっか。 一樹の恋が実ったんだね。
うまく付き合っていければいいんだけど。」
私は笑う。
「光子のこと好きだったって言ってたのにな。」
「え?」
「中学生の時、一樹は光子を好きだったって。
でも、高校生になって光子に会いに行ったら、彼氏と一緒に居る所を見ちゃったから諦めたらしいよ。」
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