恋は手紙と。
 耳が、少しだけ赤い。


 意識してくれてたり、するのかな……



 「有り難う、嬉しい……けど、ちょっと考えたい。待ってくれるかな?」



 「う、うん」



 心臓が高鳴る。


 「じゃあ」と言った梶木くんは、手を振って屋上を出ていった。


 ごめんなさいでも、宜しくお願いしますでもなくて、待って、と言われた。


 可能性は、あるのかもしれない。


 期待しても、いいかな……
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