恋は手紙と。
 「い、入れますって……」


 一人、封筒に向かって言い返す。


 そのとき。



 「今日どうする?」



 「んー、カラオケとか?」



 階段の方から聞こえてくる声に、がばっと顔をあげる。


 誰か来る。


 さっき教室に残っていた人達だろう。
< 4 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop