恋は手紙と。
 「うん、だって今は、宮野さんといるじゃん。一緒に遊園地にも来れたんだから、楽しもう?」



 「でも……」



 電話くらい出てもいいのに、と言おうとした私は、梶木くんに手首を捕まれて、少しだけ開いた口を閉じた。


 そのあと同じコーヒーカップに乗った私たちは、交互にハンドルを回しながら早さを競いあったりした。


 お腹が空いた私たちは売店へ行って、遅めの昼食をとることにする。


 それから数個アトラクションを体験すると、夕日が空を赤く染め始めた。
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