fantasista 2






俯くあたしに



「お前が嫌なら、今まで通り別々でもいいけど」



戸崎は言う。

その言葉に愕然とした。




あたしの強がりのせいで、戸崎との同棲の話は流れるだろう。

そして、ここ数日のように戸崎が泊まりに来てくれる日も無くなるだろう。

そう考えると酷く寂しかった。

一緒に住みたい。

でも、迷惑かもしれない。

結局あたしはいつも、「いい子」になってしまう。



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