fantasista 2

5










「なぁ。お前はいつ、俺のことが好きになったんだ?

もしかして、初めて会った時から惚れてたとか?

俺様かっこいいからな」



そんなことを言う馬鹿柊を



「まさか」



あたしは鼻で笑っていた。




「あたし、最初はあんたのこと本当に嫌だったよ。

チャラいしキモいし」



「キモいはへこむんだけど。

お前やっぱりドSだな」




柊はそんなことを言っていた。




あたしは笑いながら高校時代の卒業アルバムを見る。

そして、あたしの記憶はあの頃に遡っていった。



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