365日、いつまでもふたりで
「ごめんね、なかなか予定合わなくて」


「ううん。仕方ないよな。いろいろ話したいし、こんど行こうな」


「…うん」



2人じゃなければ行っても大丈夫かな。
里衣子もいればきっと竜くんもわかってくれる。
同期って大事だからね。

竜くんは同期って誰なんだろう。
あたしち1年目と違って接点はなくなるものなのかな。
だとしたら寂しい。

いや、きっと彼だけかも。
あまり人と仲良くしてるのを見かけたことがないし。



「茜?須坂さんのほうみてどうした?」



ぼーっと竜くんのことを見てるあたしに元太が気づく。



「え?見てた?なんかぼーっとしてただけでりゅ…須坂さんをみてたんけじゃないよお」



バレないように必死になってしまう。
あたしだって、竜くんと一緒にいる時間が減るのはいやだから。
今だって竜くんは仕事が忙しいからあまりデートとかできないのに、会社でも離れちゃったら寂しいよ。

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