この声が消えても君に好きだと伝えたい。


梨香と何気ない会話を楽しんでいると







「あ、佐野くんおはよー!」





「よっ!斗真!」







斗真くんが教室に入ってきました!!!









でも、私は教室では斗真くんに近づくことができません…













なぜなら














「ねえ、佐野くん!お菓子あげる!」





「おい!斗真!今日カラオケ行かね?」





「えー!私も行きたーい!」





「斗真、昨日やっとあのゲームクリアしてさあ…」













そうです。ご覧の通り男女共に大人気なのです。









まあ割合的にはやっぱり女の子が多いんだけどね…










そりゃあ、モテるはずです。


黒髪の長髪すぎず、短髪すぎないさらさらの髪の毛に


まあ顔はよく整っているわけで


身長も180cmくらいあって、筋肉もあって


モデルになれちゃいそうなくらい。













もちろん、そんな彼のことを





女の子たちが好きにならないはずもなく。















でも、私は自信をもって宣言します!









確かに斗真くんは、外見もカッコイイけど!!






















私は斗真くんの中身に惹かれて好きになったのです。





















私が斗真くんを知ったのは中学校3年生の













じめじめした夏の、土砂降りの日でした。



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