愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「ついでに泊めて~! なんか今日すっごい疲れちゃって、帰るの面倒になっちゃった」

「えへへ」なんて可愛く舌を出しておどける彼女に呆れてしまった。


でも紗枝は実家暮らしで、片道一時間かかる。だからうちに泊まることは度々ある。しっかりお泊りセットもうちに置かれてしまっているし。

「もう、しかたないなぁ」

そう言うと紗枝は「ありがとう! 持つべきものは菜穂美よね」なんて調子いいことを言い出したものだから、笑ってしまった。

その後、少しだけ居酒屋で過ごし私の自宅へとふたりで帰っていった。


ちなみに紗枝は、私の家に着くとすぐにシャワーを浴びて、見たいと騒いでいた副社長にもらったドレスを見ることなくすぐにベッドに潜り込んでしまった。
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