愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
会社では彼の秘書として、そして近い将来プライベートでは彼の奥さんとして日々頑張ります!

「行くぞ」

「はい!」


意気揚々と先に歩き出した彼の後を急いで追い掛けたものの……なにもないところで派手に転んでしまった私。

「痛っ……」

あぁ、またやってしまった。膝の痛みに耐えながら起き上がると差し伸べられた大きな手。


腕を辿っていくと、彼が「まったく、なにやっているんだ」なんて言いながら、笑っている。

「すみません……」

手を取ると軽々と引き上げられていく身体。


きっとこの先の人生も、私はたくさん失敗しちゃうだろうし、やらかしちゃうだろうし、こんな風にドジしちゃうと思う。


でも彼がいてくれれば大丈夫。助けてくれて、どんなに恥ずかしい気持ちを抱いても、こうやって笑顔に変えてくれる人だから。

END
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