ずるくて苦い
中3になり受験前に家に戻るよう言われ私は家に帰るようになった

息を潜めて耐える夜

早く朝になれと願った

学校に行けばこの苦しみから逃げられる

家族が大好きだった

だから憎くて苦しくて悲しくて辛かった

いつもは無数に手首を切るが傷跡が残るほど切った事はなかった

その日帰り道の割れたガラスの破片を見つけ手首を切った

痛みは不思議とないのに血がドバドバ流れている

でもそれも血が乾いて止まり大事にはならなかった

ただ傷跡は消える事なくずっと残りある日母に見つかった
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