またあした 。
「はあっ…遼、先輩っ…」
「走ってきたの?」
「はいっ…」
「おつかれ」
カルピスを差し出してくる先輩。
「ありがとう…ございますっ…ぷはあっ」
「子供」
「うるさいです。てか、どうしたんですか?」
「あー」
空を見上げたまま黙ってしまう先輩
「先輩?」
ドキ。
こっちを向いた先輩の顔があまりにも
真剣で。
「借り物競争のお題…聞きたい?」
「…はい」
どくん。
がさがさと何かを出す先輩。
それは白いカードで
借り物競争のお題が書いてある。