パンドラ~隠された愛~
大きく溜め息をつきながら外の空模様を伺うと、今日は珍しく雲ひとつない快晴のようだ。



重い腰を上げて「しょうがない。配ってくるか。」と言いスーツに袖を通すとチラシを握り締めた。



「いってらっしゃ~い」と日野の声を背中に浴びながら事務所を出ると暖かい日の光が宮部を照らす。


< 123 / 125 >

この作品をシェア

pagetop