いつか君と見たサクラはどこまでも
プロローグ
暖かい風が草木を揺らしている。


小鳥が楽しそうに囀っている。


この前まで蕾だった花が顔を見せている。



ポストに入った一通の手紙。


春の知らせが来たようだ。


『春風の心地よい季節になりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。』

────
< 1 / 60 >

この作品をシェア

pagetop