初恋のキミは最愛ヒーロー

私たち、友達になろうよ


「状況は、大体分かったよ」


「兄貴、今回のことは…」


「ああ。些細なことが原因の喧嘩で、最終的には…お互い和解して終わったってことで、報告しておく」


「ありがとうございます、衛佑さん」


「ケガ人もいないし、不良たちのやろうとしてたことは未遂に終わったようだから、今日は特別。ただし、二度と危険なことには関わらないようにするって約束してくれ、壱夜」


「……はい」


不良たちが空き地から逃げて行ってから、10分ほど経った後。


現場にやって来たのは、神楽くんの義兄の衛佑さんだった。


座ったまま何も喋ろうとしない紅月くんに代わって、壱夜くんが経緯を全て説明。


“あまり大ごとにして欲しくない”という壱夜くんと神楽くんの願いを汲んで、穏便に処理をしてくれるようだ。


「それじゃあ、俺は署に戻るから、みんな…気を付けて家に帰れよ?」


柔らかい笑顔を私たちに向けた衛佑さんは、足早に空き地を出て行った。



< 184 / 436 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop