恋する乙男~始めての恋心~

学校生活~涼side~

「キャーッ、かっこいい!」

「こっちみてー!!」

俺は、廊下を通るたびに、
女子に脚光を浴びている。
正直面倒だが、敵を作り
たくないので愛想よく笑顔を振る舞う。

「お前の本性知ったらどう
 思うかなー」

こいつは、高橋駿。
俺の唯一の親友だ。
俺が、乙男でも気にせず接して
くれた。

「引くんじゃね」

俺は、自分の性格がコンプレックス
だった。友達に言うと、いつも拒絶
された。

「絶対、認めてくれる人がいるって」


「そうだといいけど」

俺は、期待なんかしていなかった
期待したところで、いい事はなかったから

『早く行こうぜ。遅刻する』

駿の、言った事を忘れて
移動教室に行った。
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