妹の恋人[完]
あった・・・。

あった!

やったー!と思わず両手をあげてしまい、ひとり恥ずかしくなってしまった。

何度も確認して、そこに自分の番号があることが信じられなくて。

あんなに自信があったのに、いざ目の前にある番号が見間違いじゃないかと心配になってしまうなんて。

受験番号を写メで母さんに送り、その後すぐに母さんに電話をかける。

『おめでとう!』

電話の向こうでカナコが喜んでくれている声も聞こえて。

ああ、合格したんだとなんだか全身の力が抜けそうになった。

その後は必要な手続きなどを済ませ、塾へ顔を出すために電車で最寄駅へと向かい。

途中、同じく今日合格発表を見に行っている高橋さんに合格の報告メールを送る。

しばらくしてから彼女からも「合格しました」メールを受け取り、自分のことのようにうれしくなった。
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