【完】『そろばん隊士』明治編

ほどなく岸島は、神戸の港から船上の人となった。

ついに日本を出たのである。

目指すのはローマで、

「かつて支倉六右衛門常長が見た場所を見たい」

というようなことであったらしい。



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