ゲームロワイヤル
1章
生まれた時から運命共同体。それはまさに僕たちのことだ。
母は言った「貴方たちは2人で1つ」と。
それを言われたのは7歳の頃。あまりピンとこなくて頷くだけ。
なのに今でもその言葉を忘れられない。

「ねぇ、ユウ!起きたら?」
「うん。ごめん。」
朝は苦手だ。昨日の夜オールしようとしたが結局失敗した何とも哀れな僕。
それに比べ朝は早く起きて母の手伝いをしている兄。
こんなに違うのだが僕らは双子。
小さい頃は僕も朝はきちんと起きていられた。
ただ数年前に全世界を支配したゲーム機というものにハマってからはずっとゲーム機だけに夢中。
そのゲームのルールは実に単純。
初めに裏返しにしてあるトランプが10枚ある。その中から1枚だけ選びAボタンを押す。そうしたらトランプに数字が書かれている。100とか、500とか。その数を自分のHPとして他ユーザーと戦うゲームだ。攻撃しても、走っても、殺られてもHPは減っていくばかり。
つまらないように思えるが意外と楽しい。
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