さよならの1番遠いところ



「ねぇ美夜、ご飯なにがいい?」

『コンビニでいいんじゃない?』

「アホか。いきなりそんなん食べてたら施設長に連れ戻されるだろ?
食べたいものがないなら適当に作るから荷物片付けながら待っとけ」


アホとは、聞き捨てならん。

なんてツッコミを入れつつも、手際よく料理しだす亜貴を横目にソファーでくつろぐ。


…やっぱり亜貴がいてよかった。


亜貴とはお互い同じ時期に施設に預けられた事もあって本当の兄妹みたいに仲良し。


だから今更何か起きるわけないって周りは思ってるって訳。

ま、私も何か起きるなんてそんなこと考えた事ないしね。





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