僕の恋人
目撃~由依サイド~
日曜日。


あたしは1人で相原先生のアパートまで来ていた。


先生の住んでいる場所が近くなのは知っていたし、毎日の散歩で通りかかっていた。


あたしは電柱に身を隠し、先生の部屋の様子を伺った。


ここからは玄関が見えるだけで中の様子はわからなかったけれど、出入りくらいはあるはずだった。


もしも美咲がここにいるのだとすれば、先生が出かけた隙に助け出さないといけない。


そう考えると手のひらにジワリと汗をかいた。


今日はとてもいい天気だし、緊張で体温がすごく高くなっているのがわかった。


自分1人でできるだろうか?


一応千夏たちにも伝えておいたけれど、一緒に来てもらえばよかったかもしれない。


どんどん自信は失われて行ったとき、先生の部屋のドアが開いた。


ハッとして身構える。

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