夜空の星は月とともに瞬く
さっき奏真から逃げてきたことを忘れて屋上に向かう理帆。


カツカツと音をたてながら屋上まで階段を上っていくと屋上は植物がたくさんあって、とても綺麗だった。



「理帆じゃん。」



いきなり声をかけられて、ビックリしてしまい後ろを振り返ると、こちらもビックリした顔の徹平。



『徹平…さん。』


「あのなぁ徹平でいいって言ったのな。」


『徹平…。』


「そうそう。そんで?理帆は良くここに来るの?」


『今日が初めて…』


「ふーん」


『…何で、来なかったの?』


「え?行ってよかった感じ?」


『…別に。』


「いやぁ、医者にさ、嫌がってる女のところに押しかけるなんて最低だなって言われっちまってよ。なんとなく行けなかったんだ。」


『そっか…ありがとう。』

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