深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
4.近づく真実と遠ざかる友情
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2000/8/4 5:39


「さて…」


私達5人……じゃなくて4人は……


昨日と同じ公園に辿り着き
近くのベンチに並んで腰掛ける。


そこに柚姫がいないのがやっぱり悲しい。


いつもなら当たり前のようにその隣で
笑ってるのに…


ううん…考えちゃダメだ


また暗い事を考えてしまいそうになり
慌てて思考をシャットダウンする。


今は呪いを解くことに集中しよう。


全てが終わったら3人のお墓参りに
行くから待ってて…


「早速夢についてだけど私が見た夢と皆が見た夢は一緒なの?」


私がそう切り出すとすぐに
恢斗から返答が。


「私の夢に出てきたのは……奏汰って言ってました…私の亡き父です」


奏汰。


魔莉乃の夢で言っていた呪いの発端の
5人にその名前があった。


そして、智弘がトンネルに入る前に言っていた『富寿』も。


つまり呪いの発端
魔莉乃、紗希、未菜、富寿、奏汰のうち
4人が判明した。


魔莉乃は私の母。紗希は柚姫の母。
富寿は智弘の父。奏汰は恢斗の父。


あと1人、未菜の血筋は……
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