見えない・・心

···榎音


身体中が、悲鳴をあげていた。

 なぜ・・なぜ・・なぜ・・

 先生は、理人のお父さん

    ・・・だったんだ・・

淕先生・・・
淕先生・・・
淕先生・・・


どうやって・・・
どんな風に帰ったのか・・・
記憶がない・・・


「榎音、いるんじゃないか?
真っ暗の中で、どうした?」
「あっ、パパ?
ごめんなさい、ぼぉっとしていて。」
「いや、いいんだ。
研修で疲れたんだろ?
なにか、作るか?」
「私は、いい。
パパだけ、食べて。
あっ、かすみちゃんとこで
食べてきたら。」
「そうだな。」
と、いいながら
涼は、かすみ達に聞いてみようと
思った。
「じゃ、隣な。」
と、言うと
榎音は、またぼぉっとしてしまい
涼は、隣へと向かった。



涼の話を聞いて

かすみも佑斗も、
榎音の事が気になるが、
少し様子を見ることにした。

何かあるなら、榎音が
話してくれると・・・
思いながら‥‥‥
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