見えない・・心

···榎音


榎音は・・・
どうやって帰ったのか
自分の部屋にいて・・・・

部屋に入ると とたん・・・に
ヘナヘナと座り込んだ。

あんなに大切にしてもらった
・・理人に・・
あんな顔をさせたくなかった。

私が・・いけないんだ・・
    私が‥‥‥‥。。。

そう考えているときに
電話が・・りくっ・・・
「帰ったのか?」
「·····うん······」
「話せたか?」
「····うん·····」
「榎音。後悔してるんじゃないのか?」
「・・・そんなこと・・ない。
ただ、理人には、よくしてもらって
いたのに。
あんな顔を・・させたかった
‥‥訳じゃないっ・・・」
と、泣きながら話す榎音に
「・・・そうか・・
なら‥‥‥戻ればいい。
理人についててやればいい。」
と、淕は言った。
それは、本音であり
嫉妬でもあった。

榎音は·····
「ちっ・・・」
違うと、言う前に
淕は、電話を切っていた。

かけ直したが、
淕が電話に出ることも
折り返しかかることもなかった。

もう、どうしたら・・

良いのか、わからなくて
涙が、止まらなかった。
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