見えない・・心

···酷い父親


榎音を家に送る事にした。

榎音は、泣いていたが・・・
「榎音、俺が理人に
話してみるから
今日は、ゆっくりするんだ。」
「・・・う・・ん
  淕!理人と、喧嘩しないで。」

榎音をマンションの前でおろした。

榎音が、中に入り
姿が見えなくなってから
俺は、マンションに戻った。

そして、理人の部屋の前で
「理人、本当にすまない。
榎音とは、榎音が中2の時に
彼女の家庭教師をしたのが
出会いなんだ。
榎音が、高校に入学した年に
家庭教師は辞めた。
それから
榎音とは、会うことはなかった。
それと
俺は、綾香を裏切るような
ことはなにもしてない。
だけど、あの日、榎音に再会してから
少しして、気持ちを伝えた。

酷い父親だと思っている。
だけど、榎音を
たとえ息子だろうと渡したくない。

俺を恨んでもらって構わない。
だけど、榎音は、理人の事も
大切だと、言っていたんだ。」
淕は、気持ちを正直に話した。
理人からは、何もなかったが。

淕は、自分の部屋に戻って
榎音にラインをして
少し電話で話した。

榎音は、元気はなかったが
俺は、榎音と離れる気持ちは
毛頭ないことを伝えた。

それから、かすみにラインして
かすみと会う約束をした。
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