見えない・・心

···ごめんなさい


榎音は、
「かすみちゃん、心配かけて
ごめんなさい。
それに、迷惑もかけてしまって。」
「何を言ってるの。
私は、榎音がよくなってくれたら
それで、いいの。」
「あのね、かすみちゃん、
淕先生の家庭教師やめたいと
思っているの。」
と、言うと
「うん、わかった。」
「ごめんね、我が儘言って。
佑斗君にも心配かけて
ごめんなさい、って伝えてね。」
と、言った。
「わかったよ。
さあ、ゆっくり寝なさい。
まだ、ぶり返したら
いけないから。」
と、かすみちゃんは言ってくれた。


その夜
かすみは、淕に連絡した。
「淕?かすみだけど。
何度も連絡もらったのにごめんね。」
「いや、いいんだ。
で、榎音は、大丈夫なのか?」
「やっと、熱はひいたの。
まあ、肺炎の一歩出前だった。」
「そうか、すまない。」
「淕の優しさだったのかもしれないけど。
榎音には、かなり堪えたみたい。
それと、家庭教師をやめたいと。
高城先生に、今までありがとうございました。
ご迷惑おかけして、申し訳ありません。
と、伝えて欲しいって。」
「本当にすまない。
家庭教師の件は、わかった。
榎音に、これからも頑張れ
と、伝えて欲しい。」
と、話して電話を切った。
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