12時の鐘で消えた王子様







まだ少しキーンとしてる耳で寧々の言葉を聞き取る。




「何か悩み事でもあるの?」




王子が心配そうに私の顔を覗き込んだ。




ドキッと胸が鳴る。




「だ、大丈夫!2人とも心配しすぎだよ~!」




レンの前で勉強に関係ないことを考えてたなんて言えない…………。




「じゃあ礼夢、この問題」




レンの声が突然聞こえなくなる。






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