テディベア




誕生日前だというのに、紫織のテンションは下がる一方だった。






「大希ぃ、ここ分かんない」




部活でも大希は紫織に対して冷たい態度をとっていた。




「………んなの自分で考えろ」





改めて紫織は後悔した。心の中に大きな穴が空いていた。




大希の大きな背中には白とか、青みたいな寂しい色が漂っていた。 




「もぅやだし!!!やだよぉ……」





大希の冷たい視線は24時間、紫織の頭から離れなかった。紫織は毎晩泣いていた。





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