テディベア
─── 朝 ───
「よっ!?紫織」
「おぅ!!おはよ」
玄関を出ると大希が飛び出してきた。
いつもの事なのに、紫織は緊張していた。
心臓が、バックバックして、顔が熱くなった。
「何だよ!?顔、タコみたい(笑」
大希は紫織の顔に手をあてた。冷たくて気持ちいい。
「うるさい!!ほら、遅刻するよ」
紫織は大希の手をはらって進みだした。
「紫織ぃ何か変だぞ」
紫織の肩に手を乗せて呟く大希。
「あっ紫織はいつも変かぁ(笑」
大希は大声で笑った。
「もぅ。うるさいよ!!」
紫織は大希の方向を向いた。
「朝っばらからカリカリすんなよ」
大希は紫織の頬をつねった。
紫織の心臓はピークに達していた。音が大きくなっていく。
「離してよ」
紫織は無視して進みはじめた。さっきより足取りが早くなっている。
「……変なの」