過保護な騎士団長の絶対愛
「考え?」

「シッ! これはガイル様に謀反を起こすのと同じことになりますが……。ユリウス様の侍女だった者として、最後にけじめをつけさせて欲しいのです」

 ここに閉じ込められている以上、何もできないことが歯がゆくてならなかった。

「私に、私にせめてなにかできることはない?」

「はい。あなたにできることはユリウス様を心から信じ貫くことです」

 サランのその言葉に、ララは力強く頷いた。
< 143 / 203 >

この作品をシェア

pagetop