真夏のプール



と、思った次の瞬間。



「うっそーん!」



落ち込んでいたように見えた真海は、パッと笑顔に戻って爽やかに、でも悪戯っ子のように笑った。



さっきからなんかニヤニヤしるなって思ってたけど。

そういうことね。



真海はその言葉と同時に、私にバシャっと水をかける。



「えぇっ、ちょ、うわっっ!!」



あまりにも突然だったから、それを避けきれなかった私。

後ろに仰け反ろうとした時、下に置いてあったホースに足を絡ませ、滑りそうになる。



これ、コケるわ。



そう思ったのと同時に、真海が私の腕を掴んだのが見えた。



バッシャーーーン!!






< 11 / 19 >

この作品をシェア

pagetop