やりなおしちゃってもいいんですか?
普通に考えて水漏れは感謝に値する物じゃない。

何を考えているのかわからない私は首を傾げた。

だが浩二の口から出た言葉に私はまたも開いた口が塞がらなくなる。

「だってそれのお陰でもう一度メグに会えたんだからさ。
俺さ・・・ずっと謝りたかったんだ」

浩二は意を決したかのように私の目をじっと見つめると話を続けた。

「あの時・・・本心じゃなかったのにカーッとなって軽々しく
別れを切り出した事をずっと後悔していた
信じられないなら別れよう・・って昔の俺って何様だって感じだよな。
しかも運悪く親父の転勤でメグに何も言えず後悔を残したまま転校したこと
凄く後悔していた。」

浩二の表情は本当に後悔しているように思えた。

まさか元彼と再会して別れたことを後悔していただなんて言われるとは

思っていなかった私は戸惑った。

だけど元を正せば疑った私も悪い。

あの時の私も浩二の言っていることよりも友達の言葉を信じて疑わなかった。

もっと冷静になっていればあんな別れ方はしなかったのかもしれない。
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