やりなおしちゃってもいいんですか?
高校生の時とはまた違ったスーツ姿の浩二は思った以上に

真面目に仕事に取り組む好青年に・・・見えた。

しかし、ここ数日再会して仕事にも関わって・・・

まるで会えなかった8年間を取り戻すかの勢い。

これって運命なのそれとも再会する宿命だったの?

私にはまだ現実味がなくて戸惑うばかり。

「・・・まさん?・・・田嶋さん?」

「あっ!はい」

「申し訳ないけど今調合したアロマオイルの割合を教えてくれない?あと
つかったアロマオイルを購入するのでそれもお願いします」

仕事とプライベートをちゃんと分けてるじゃん。

「わかりました。では・・・用意するので少しお待ちください」

私は資料を作るために一度席を立とうと腰を浮かせた。

「あっ!肝心な香り忘れてますよ」

「え?」

浩二の口角がぐっと上がる。

「恋愛に効く香り」

・・・・あっ、そうだった。

私は再び椅子に座るといくつかのオイルに目をやる。
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