やりなおしちゃってもいいんですか?
でも触れるようなキスは一瞬の事で、浩二の舌が私の口を割ってかき乱す。

8年前には存在しなかった大人のキス。

浩二は私の舌を捕らえて決して離そうとはしてくれない。

「んっ!!!!」

抵抗したい気持ちがないわけではないのに濃厚なキスに

体中が熱を持って初めて感じる甘い痺れにとろけてしまいそうになる。

「浩・・・二・・・っ」

名前を呼ぶがそれがキスをやめてほしくて呼んだのか

それとも・・・もっとこの大人のキスに酔いしれたくて呼んだのか

もうわからなくなっていた。

だけど唇が離れる気配は全くなく逆に激しさを増し

身体の力が抜けてしまいそうでどこかにしがみつきたくなる。

だけど洗い物をしていたため両手は泡だらけ。

もうダメ

これ以上キスが続いたらどうにかなってしまいそう・・・

そう思ったときゆっくりと唇が離れる。

「これで少しは大人になった俺の事わかってくれた?本当はもっとしたいところだけど・・・
これ以上こんなエロい目で見つめられちゃうと俺、歯止めがきかなくなるから・・・」

といって私の頭を撫でチュッと頭にキスをした。

そして何事もなかったような顔をして

「あとでここを掃除機で吸うからそのままにして。とりあえず風呂の用意するよ」

浩二は何事もなかったかのように風呂場へと行ってしまった。

私は火照った顔を両手で押さえその場にへたり込んだ。

頬に泡がついちゃったけど・・・
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