透明な毎日だった。
次の日。

この修学旅行最終日の自由行動班は、
僕と俊、それから美河と水澄。

水澄はどこか元気がないようだ。
僕が、僕がなんとかしなきゃ。

「次は、どこに行こうか!」
「おぉ〜光。今日はなんかテンション高いなぁ。その調子だ!」
「うるせーよ。」
「2人は本当に仲がいいね。」
(あっ。今日初めて笑った。)
「おう!俺達は親友だからな!」
「暑いって…。てか近いよ…。」

僕達の自由行動は、楽しく幕を閉じた。
水澄も笑っていた。
よかった。本当によかった。
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