いじめっ子には愛の鉄槌を








待ち合わせ場所に立っていた晴哉さんは、スプリングコートにチノパンの、素朴だがお洒落な格好をしていた。

そんな晴哉さんは極上男子なのに、淳太君のことばかり考えてしまう。




「お待たせしました」




晴哉さんに告げながら、晴哉さんの目を見ることが出来なかった。

あたしは晴哉さんという素敵な彼氏がいながら、何回も淳太君とキスをしてしまった。

淳太君のキスを思い出すと、再び身体が熱くなった。




そんな罪深いあたしに、



「ううん、全然待っていないよ」



晴哉さんは笑顔で告げる。



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