好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー【完】
つまり黒藤は、白桜が(どういうわけか)本来は女性であると知って好意を隠さないのか。
架が驚いていたように、白桜への周囲からの認識は男性なのだろう……メンタル強いな、若君。
「俺の話はもういいだろう。俺が用あるのは真紅嬢だけだ。架、お前は帰れ。ついでに黒も持って帰ってくれ」
「いやです」
即座に返した架に、白桜は目を細める。
「……お前には関係のない話だ。居座られては面倒だ」
「じゃなくて。若君を連れて帰るなんて無理に決まってるでしょう! 異様な白桜さん好きなんですからねっ? 無理に白桜さんから引き離したら一族郎党呪い殺されます!」