好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー【完】
「兄貴、やっぱ熱烈歓迎なんだけど。さっさと戻ったら?」
「……そんな簡単じゃない」
黎が溜息をついていると、美愛が寄って来た。
「レイ、急にどうしたの? 小野様にはちゃんと話してあるの?」
「じじ――小埜のご当主には、式に言伝を頼みました。それより誠さん、美愛さん、話したいことが――
「ママって呼んでって言ってるでしょ?」
と、自分と同じ銀色の瞳を向けてくる母。
「色々と無理です」