マリッジブルーの恋人たち
「好きにすれば。」

 自分が言った言葉だと言うのに、昴があたふたし始め、"えっ?""はっ!?"と言葉にならない言葉を発してる。

 玲奈は、そんな昴をしり目に、スタスタと開発部の方に歩いていく。慌てたように、その後を静華が追いかけ、昴は、呆然とその場に立ち尽くした。

「「「「えーーーーーーーー!!!!」」」」

 玲奈の姿が見えなくなると、近くにいたみんなが驚愕めいた、歓喜に満ちたような声をあげていた。

「玲奈っ玲奈!!待っててば!」

 やっとのことで追い付いた静華は、玲奈を覗き混んでギョッとしてしまった。
 
 昨日に引き続き、嫌、それ以上に号泣する玲奈の姿があったからだ。

 咄嗟に近くの空き部屋に引っ張りこんで、ヨシヨシと頭を撫でてやる。

「………玲奈、あんたはまた心にもないことを。」

「だって……。」

「分かるけど…。」

「昴は、昼御飯の心配だけしかしてないんだもん。いくら喧嘩しても浮気なんて言わなかったのに……。」

「だけど、早く謝らないと、みんなが、アタックしまくるよ!!」
 
 心配しながら話す静華の声は、どうやら聞こえていないようだが、涙は止まったようで、スッキリとした顔をしている。

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