lastletter~君からの最期の手紙~
Chapter one

男の子

あたしは大倉侑芽。

ごく普通の高校1年生。

得意な教科は体育と社会で、苦手な教科は、数学と英語。

部活はバスケ部。

だから、体育の中でも、バスケが1番得意♪

ところで今は体育の時間でバスケの試合中。

「侑芽っ!パスッ!」

その声がして友達の中野 藍 (なかの あい)からボールが回ってきた。

「オッケ!任せて!」

素早く、敵をかわしてゴールまで一直線。

よし!

いける!

そう思ってあたしはゴールに向かってボールを投げた。

ーーパスッ

そんな音がして、ゴールのネットを通り落ちたボール。

「ナイッシュー!」

そんな声がしてボードのところに点が増える。

「侑芽ー!さすが!」

そう言って藍が駆け寄ってくる。

「へへー。ありがと!」

その言葉に思わず頰がほころぶ。

そして、試合継続のため、藍とは離れる。

ーーピーッ

ホイッスルが鳴って、試合開始。

「侑芽ーパスッ!」

仲間からまたボールが飛んでくる。

それを上手く受け取った。

そしてスリーポイントシュートを決めたつもり…だった。













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