必然的な運命
「あら?柴田さん、煙草辞めたんじゃなかったんですか?」

「研究し出すと脳が欲求するんだよね〜」

そう言って煙草に火をつける仕草に懐かしさを覚えた。

「すまんな、お前ら2人に手伝わせて。無理してないか?」

「余裕ですよ。俺らまだ若いんで、な?」

柴田さんが開発研究部に異動になり、今慌ただしくプロジェクトが始まった。

それに伴い、俺と河原が空いた時間をぬって手伝いにきている。

あまり表向きにはできない関係上、仕事終わりにこうして集まって極秘で進めている状態だ。
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