必然的な運命
この手帳を渡した所で父の遺品がひとつ減るだけの事。

それで円満に事なき得るのなら。


徐ろに携帯を開くとメールが一件。

千秋からかと思った願いは届かず、メールの相手は桜木くんだ。

『19時、開発研究部で。』

律儀に時間と場所まで指定して。

きっとみんな研究に出払っている時間帯を狙って指定してきたのだろう。

早く終わればいいのに。なんて思いながら目の前にある仕事を淡々と終わらせた。
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