必然的な運命
ーーーガチャッ

「お邪魔し、ますっ…… 」

ゆっくりと開けたドアはうちのドアより重く感じた。

まるで泥棒にでもなったかのように足音一つ立てず進んでいくと、

「うわっ!なんだこれ。……モデルルーム?」

ガラス一面に都会の街が映し出されている。

天井高めの見通しといい部屋に、シンプルに揃えられた家具、キッチンは水滴一つ落ちてないほどの綺麗さ。

もしや、その人は引っ越してて本当にモデルルームとか?
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