必然的な運命
「卒業おめでとう」

「ありがとう。……ってまだあと少しあるけどね?」

「ははっ、まぁそうだな?……麻美も、ついに社会人になるんだな 」

「うん。……お父さん、今まで私のやりたい事させてくれてありがとう。本当に感謝してる」

「お、なんだなんだ?明日は大雪か?」

「ちょっと〜!真面目に言ってるのに〜 」

「はっははっ 冗談だよ」

いつもとは違う雰囲気が私を少しだけ素直にしてくれたのかもしれない。

お酒を嗜んだせいか、父が時折見せる満面の笑みに私の心は暖かい気持ちで満たされた。
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