[完]その口、利けなくしてやるよ。


教室まで行く間、やけに視線を感じる。


なんだ、とお疑問に思いながら教室に入った瞬間、その原因がわかった。


〝佐伯唯愛と篠須光都は付き合っている!!篠須光都は一之瀬奏風を裏切った!?〟

そう、デカデカと黒板に書いてあったんだ。


奏風はまだ登校してないらしく、俺も何故か冷静だった

無表情のまま、前へ行き黒板の文字を消していく



「篠須、これってどういう意味…」


誰かが話しかけてくる。遠慮がちに。けど、本当にどういうことかわかってないんだなと、その顔からわかる。


「さあな、俺も知らねえよ。第一、俺らは付き合ってねぇよ」


最後の言葉が気に食わなかったのか、無駄にいきがってるような男が、大声で話し始めた。


「あれあれあれあれー?だって、昨日一緒に下校してー?今日も一緒に登校してー?付き合ってんじゃねえのかよ!?」


ああ、こいつ唯愛が好きなんだろうな


そう思ってる時だった…
< 169 / 350 >

この作品をシェア

pagetop