ぶっ飛びプリンセス

書庫から数冊薬草の本を持って部屋に戻る
すると、部屋にはリオン様が居た


「凄い古そうな本…そんなのあったのか」


私が抱える本を見てリオン様は驚いている


「埃かぶって部屋の隅に積まれてた本の内の一冊ですよ。年代物ですね。読めるかな?」

「解読必要なら言え。解読できる人を呼ぶ」

「ありがとうございます」


持っていた本を机に置く


「リオン様は何かご用ですか?」

「あぁ。俺は明日、他国に出張する。向こうで一泊して帰って来るから、帰りは明後日だ」

「はい、わかりました」


一泊二日か
出張先はそんなに遠くないのかな


「喉も治ったばかりだ…あまり無理はするなよ?」

「乗馬は…?」

「アイルと一緒にならな。ポプリもずっと走ってなくて可哀想だしな」

「やったぁ!」


全力で喜ぶと、リオン様が笑う


「お前は…元気だな」


そう言っておデコにチュッとキスをされる


「怪我はするなよ」


そう言って、リオン様は部屋を出て行った


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